2010年3月30日火曜日
水の眠り 灰の夢 by 桐野夏生
主人公・村野はトップ屋。
トップ屋とは、週刊誌のトップになるようなニュースを探り出し、雑誌社に売り込むことを仕事としている人。
時は東京オリンピック直前の昭和38年。
村野は偶然、地下鉄で爆弾事件に巻き込まれ、連続爆弾魔・草加次郎事件を追い始める。
その最中、甥の卓也を迎えに行った葉山の坂出邸で女子高生・タキと出会う。
タキを家まで送り届けた際、タキに対する父親の暴力を目の当たりにした村野は、タキを自宅に泊める。
そして、タキはいなくなり、隅田川に浮かんだ。
連続爆弾魔は誰か?タキを殺した犯人は誰か?
少女たちに蔓延する睡眠薬と麻薬、売春。
偏執的な家族愛。
こうゆうの昔からあったのね。
村野の孤高と心意気がすごくいい。
この時代の雑誌社の在りようが興味深かった。
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