2010年3月20日土曜日
球形の季節 by 恩田陸
舞台は東北の小さな町、谷津。
ここで、奇妙な噂が広がる。
「五月十七日、エンドウさんがUFOにさらわれる」
「好きな男の子が金平糖を踏むと両想いになる」
「願いをテープに吹き込んで如月山のケヤキの中に入れると願いが叶う」
「七月十四日、サトウさんの上に隕石が落ちてくる」
噂とは・・・
多くの人の口伝えで広がっていくもの。
初めは何の信憑性もなかった噂が人から人へ伝えられるうちに、だんだん真実味を帯びてきて・・・ちょっとしたきっかけを与えるだけで、現実化してしまう。
言霊思想。
藤田晋の言葉、
「俺は何もやっていない。
あの程度の暗示を流しただけで、
みんなどんどん行動を起こしてくれる。
みんな自分たちの認めたルールを
ちゃんと維持させようとしているだけなんだ。」
そうかもしれない。
全てを裁ける超越的な力なんて存在しない。
噂に踊らされているだけ・・・。
この作品は、ミステリーに始まり、ホラーに終わる。
何なんだ?!
消化不良の感あり。
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