2010年2月11日木曜日
ウランバーナの森 by 奥田英朗
著者はあとがきの中で
『本書を、心に傷を持ったある中年男性の再生の物語として読んでいただければ幸いである。』
と述べている。
が、これは明らかに誰が読んでもジョン・レノンをモチーフにした物語だ。
ただし、フィクション。
息子ショーン・レノンが生まれてからの4年間、ジョンは専業主夫に徹し、隠遁生活を送っている。
ジョンに関して書かれた本でも、この期間の彼の行動についてはほとんど記述がないという。
この本は、その期間に焦点をあて、
ジョンの便秘
謎めいた『アネモネ医院』
ジョンとの因縁浅からぬ亡霊たち
日本のお盆
という要素を絡めながら、ジョンの空白の4年間を勝手に埋めようという試みをしている。
ウィットとユーモア・・・あくまでフィクション。
ちなみにウランバーナとは・・・
サンスクリット語で苦しみという意味。
これが盂蘭盆(うらぼん)=お盆の語源。
この話、ちょっと羽目をはずし過ぎの感あり(メチャクチャだ!)。
でも、これはこれでいいのかなぁ・・・って気もする。
真面目なジョン・レノンの伝記が読みたくなった。
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