2010年4月19日月曜日

重力ピエロ by 伊坂幸太郎


兄・泉水、弟・春、どちらの名前も英語にするとスプリング、2人は最強の兄弟。
2人の兄弟と優しい父と美しい母の4人は最強の家族。
そんな家族には重力のようにのしかかる辛い過去があった。

そんな家族の周辺で連続放火事件が起きる。
放火場所を予告するかのようなグラフィティアート。
グラフィティーアートに書かれた文字と遺伝子ルールの奇妙な関係。
そして過去の忌まわしい事件との関係。
・・・反省して欲しい・・・ただそれだけだったのに。

両親の言葉・・・
ふわりふわりと飛ぶピエロに、重力なんて関係ない。
重力は消えるんだ。
楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる。

春の言葉・・・
まっすぐに生きていこうと思えば、どこかで折れてしまう。
かと言って、曲がれ曲がれ、と思っていると本当に曲がる。


どうにもならない宿命とういうのは切な過ぎる。
重力(宿命)なんて消えてしまえばいいのに。

0 件のコメント:

コメントを投稿