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2010年4月18日日曜日

どうにかこうにかワシントン by 阿川佐和子


阿川佐和子さんがワシントンに移り住んだ1992年から1993年までの一年間を書き記したエッセイ。
彼女はその1年間、スミソニアンで子供たちの保育をするボランティアをしていたそうだ。
内容は、初の異国暮らしで感じたこと、アメリカの不思議などなどなど。

もしも私がアメリカに住んでいなかったら、この本はとても興味深いものだったと思う。
『アメリカってそんな所なんだ!』とか『アメリカ人ってそんな考え方をするんだ!』とか、新しい発見がいっぱいあっただろうから。
でも、アメリカで暮らしていると、『そうそう、そうなんだよね!』と同意することはあっても、新たに何かを発見することはなかった。
アメリカに来る前に読んでおくべきだった。

2010年3月20日土曜日

球形の季節 by 恩田陸


舞台は東北の小さな町、谷津。
ここで、奇妙な噂が広がる。

「五月十七日、エンドウさんがUFOにさらわれる」
「好きな男の子が金平糖を踏むと両想いになる」
「願いをテープに吹き込んで如月山のケヤキの中に入れると願いが叶う」
「七月十四日、サトウさんの上に隕石が落ちてくる」


噂とは・・・
多くの人の口伝えで広がっていくもの。
初めは何の信憑性もなかった噂が人から人へ伝えられるうちに、だんだん真実味を帯びてきて・・・ちょっとしたきっかけを与えるだけで、現実化してしまう。
言霊思想。

藤田晋の言葉、
  「俺は何もやっていない。
   あの程度の暗示を流しただけで、
   みんなどんどん行動を起こしてくれる。
   みんな自分たちの認めたルールを
   ちゃんと維持させようとしているだけなんだ。」
そうかもしれない。
全てを裁ける超越的な力なんて存在しない。
噂に踊らされているだけ・・・。

この作品は、ミステリーに始まり、ホラーに終わる。
何なんだ?!
消化不良の感あり。

2010年1月31日日曜日

世界をだました男 by F.アルバネル



20世紀最大の詐欺師と言われた男の自伝(ノンフィクション)。

あるときはパンナム副操縦士、
あるときは病院のレジデント、
あるときは大学講師・・・。
変幻自在に身分を偽り、小切手詐欺を働く。
16歳から21歳までに稼いだ総額250万ドル(2億円以上!)。

これが実話だという部分では驚愕に値するが、話としては『うーーーん』という感じ。
この話の舞台は60年代、つまり今のようにコンピューターが発達する前の話。
彼の手口は今の世の中では通用しないだろうなぁ・・・そんな部分がイマイチ楽しめない原因なのかもしれない。

でも、彼が収容された各国の刑務所の処遇比較は面白かった。
  フランス・・・最低最悪、気が狂う
  スウェーデン・・・最高、居心地良し
  アメリカ・・・悪、でもちょっと間抜け